いよいよお試し期間も終わり、安倍内閣の支持率が急低下しているようです。

国民の見る目も厳しくなってきたようですね(朝日新聞)。

朝日新聞より引用)

僕は、安倍首相が悪いとは思いません。自らの政治責任を明確にする点で、むしろ人間的には、立派というか、ノーブルだと考えています。ただ、問題は、今の内閣では、国民への政策メッセージが明確に伝わっていないように思うのです。

美しい国、日本”では、イメージ先行でそれをどんな政策に落とし込んでいるのか明確ではありません。もちろん教育は最重要課題ですが、成果を判断されるのは、遅くとも20年くらい先ではないでしょうか。閣僚も個人のパフォーマンスに走っています。強面のダブル中川氏は、いい例です。なぜならば彼らのパフォーマンスと安倍首相の指し示す、戦略との一貫性が感じられないのです。

前任者の小泉前首相は、この点、はっきりしていました。構造改革、その突破口としての郵政民営化です。その戦略を中心に内閣・閣僚が一体化して動いていました。だからこそ、そのメッセージが国民に明確に伝わったのだとおもいます。そして竹中前蔵相の働きは、懐刀として十分なものでした。

我々国民も、首相の政策が実生活で実感できました。郵便局の窓口の対応一つとっても、前のお役所仕事的な対応から変わりました。さまざまな保守勢力からの巻き返しも、明確な対抗策をとって、小泉前首相が本気で取り組んでいるという確信を持つことができました。郵政民営化造反議員の公認取り消しなどはそのいい例でしょう。時には強権的とも見える決断を下しながら、小さな妥協と織り交ぜながら政権運営をしていたように思えます。国民一人ひとりが変化を実感できたからこそ、彼に拍手喝采衆議院選挙の大勝利)を送ったのです。

安倍首相は、この点、人のよさが前面に出すぎています。造反議員を笑顔で迎えたり、東国原・宮崎県知事に「再チャレンジで成功した」などとメッセージを送っているようでは、???と思わざるを得ません。

朝日新聞で、統計分析されていましたが、国民の意識との間に明らかにズレが存在します。

このままでは、参議院選挙は、野党の巻き返しを受けるでしょうし、ボケ続けていれば、、大敗北という結果になります。今までの自民党のように、仲良し既得権運営では、今そうであるように、影で足を引っ張られて安倍内閣も短命に終わります。

まずは小泉首相が道筋をつけてくれた構造改革路線を発展させればいいのではないでしょうか?その中で、上手くいかなかった外交で、得点を重ねればいいと僕は考えます。

インターネット時代は、政党や官僚が国政を動かすのではなく、国民一人ひとりの政治意識が、以前にもまして、より国政を左右することに首相自ら気づかねばなりません。

<今日も読んでくれて、ありがとうございます。>