井の中の蛙、大海を知らず

星野ジャパンが北京オリンピックでベスト4で終わりました。このチームの実力通りの結果だったと思います。僕は、昨年のアジア予選や2006年のワールド・ベースボール・クラッシックで日本代表の野球に釘付けになりました。プロ野球の一流選手がチーム一丸となるとこんなにもすごいプレーをするのか、というのが率直な感想でした。

しかし、残念ながら、今回の星野ジャパンからは、そんなプレーは、結局見られずじまいでした。むしろ、試合を見ていて不愉快なものさえ感じたのですね。

僕は、星野監督好きで、実際、すごい人だと思います。今回の敗戦に際しても、選手をかばい、敗戦の将として頭を下げています。率直に監督、スタッフ、選手のみなさん、ご苦労様でした、と言いたいですね。

しかし、残難ながら、そもそも星野監督は、国際試合を知らなすぎたのではないか、と考えます。当初から、「金メダルしか考えておらん」、韓国に敗戦してからも、「銅メダルくらいは持ち帰らんと...」といった不遜ともとれる発言をしています。もちろん、チームを鼓舞するコメントだとは思うのですが...

金メダルを狙っているのは、なにも日本ばかりではなく、野球強国のすべて(キューバ、韓国、米国)の代表選手が勝利を目指して、必死にプレーしていたのです。それを毎回出場するたびに、敗戦している日本が、最初から金メダルありき、といったスタンスで勝てるほど、オリンピックは、お手軽なところではありません。

一流選手が、一丸となって勝利を目指し、そして少し運に恵まれて、はじめて金メダルが取れるのだと思います。それは、今回の韓国代表を見れば、あきらかです。そして同じ姿を前回世界戦の王ジャパンにも感じました。

僕は、結果がかんばしくなかったから、こう考えるのではなく、明らかに星野監督は、国際舞台のとらえ方において、間違っていたと思うのです。

部外者が、だれが良かった、悪かったというつもりはありません。選ばれた選手は、ベストを尽くしていました。ただ、今回の敗戦の全責任は、将である監督、星野氏にあります。そして、再度、国際大会に挑戦するならば、本来の日本の隙のないスモール・ベースボールという原点に立ち返ってからチーム編成してもらいたい。

私は、一野球ファンとして、日本の一流選手の必死ですばらしいプレーを、こころから願っています。

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