ホリエモンが久々にテレビ出演を果たしましたね(TBS News23、12月4日放送)。

彼の主張は、「人類の発展」の視点から、「自分がこうなったからといって、若い世代が挑戦をあきらめないでほしい」ということをさかんに力説していました。私には、???でした。別に彼が心配してアピールすべき問題ではないと思います。

僕には、マスコミを巧みに利用して、自分への同情を寄せる世論を形成したい、というもののように思えてなりません。彼は、犯罪の被害者ではなく、当事者なのですから。

そもそも今回の訴訟上の争点は、(1)粉飾決算の手口に使われた投資事業組合投資ファンド)はLDのダミーか否か(2)堀江前社長の粉飾決算などへの認識の存否(3)関連会社「ライブドアマーケティング」の企業買収に関する発表は虚偽か否か――の3点です(朝日新聞)。

今回のテレビ出演で、こうした争点に対する、彼の弁明は不十分ですし、「自分は知らない」の一点張りです。

今回の訴訟を通じて、はじめに堀江逮捕ありきの検察側の手法には僕も疑問を感じます。また、宮内被告ら一連の取締役の横領の実態も垣間見ることができます。しかし、LDダミーを使って引き上げた株価を換金化し、それをLDの売上げに計上したというスキームは、違法ですし、証明は簡単です。

したがって彼は、このスキームに関わっていないという点を、もしテレビ出演するならば、明確に語らなければならないと思います。

ましては、訴訟当事者(被疑者)の立場で堂々とテレビに出演すること自体、僕は、常識を疑う行動だと思います。裁判官の心証も明らかに害しますね。また、こうしたキャラクターそのものが周りに敵を作る元凶だと思うのは、僕だけでしょうか?

いずれにせよ、僕は彼がまったくの無罪になる可能性は低いと考えています。

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