アメリカで中間選挙が行われました。

結果は、民主党の歴史的大躍進、共和党の大敗北に終わりました(日経新聞)。下院だけでなく、上院でも民主党過半数を獲得する模様です(朝日新聞)。

(読売新聞より)

ブッシュ大統領は、翌日には、イラク戦争を指導した中心的人物の一人、ラムズフェルド国防長官を解任する(日経新聞)など、イラク政策に批判的な民意を反映した対応を取りました。

これが、民主主義の母国、アメリカのダイナミズムの表れだと思います。

アメリカ建国者の一人、第三代大統領トマス・ジェファソンは、アメリカ独立宣言に以下の有名な言葉を記しました。

We hold these truths to be self-evident: that all men are created equal, that they are endowed by their creator with certain inalienable rights, among these are life, liberty and the pursuit of happiness, that to secure these rights governments are instituted among men.

(以下に掲げる真実は、自明である。すべての人間は生まれながらにして平等である。すべての人間は奪うことのできない権利を創造主によってゐ与えられている。その権利は、生命、自由、幸福追求の権利である。このような権利を実現するために、人々の間に政府はつくられた)。

Whenever any form of govenment becomes detructive os these ends, it is right of the people to alter or abolish it, and to institute new government...

(政府の形態がこうした(権利実現の)目的を損なうもになったとき、民衆は政府をつくる権利を有する...)。

これは、ワシントンDCに保存されている独立宣言の一部です。政府とは、民衆一人ひとりが自由と平等、そして幸福を追求するために作られたのであり、もし、その目的を果たせなければ、民衆は、政府を廃止し、新しい政府を作ることができる、としています。

これは、アメリカのすばらしい伝統です。幸せは、自らの手で勝ち取るものなのです。景気が悪くなると、すぐに”助けてくれ”とお上にお願いするどこかの国とは、違います。9.11で極端に右翼化したアメリカも最近のイラク情勢を反映して、正気に戻りつつあるのでしょう。

注目すべきは、女性議員の躍進です。これは、下院選挙史上最高の女性議員の当選(民主39人、共和17人)として現れています。イラク戦争で、多くの子供を失った母親たちがこれからの平和の時代の主役になるのでしょうか?2年後に控える次の大統領選挙に向け、ヒラリー上院議員の動向に注目が集まります。

初の女性下院議長となる民主党ナンシー・ペロシ院内総務も、「イラク戦争を終わらせるため、大統領が党派の対立よりパートナーシップを目指して、人々の声に耳を傾けてほしい」と語っています(読売新聞)。

日本も、政府が大きな政策の過ちを犯したときには、国民自らの手で(もちろん選挙という平和的手段)、正さねばならないでしょう。それが国民主権です。そしてアメリカから与えられた民主主義の真の成熟であると思います。

日本の民主党も、しかるべきときにその責任を担えるだけの実力を蓄えていてほしいと僕は、望みます。

お役に立てたら、今日もポチッとお願いします、ネットブログ・ランキング!

ロータイプソファー1500サイズロータイプソファー1500サイズ
29800円(税込)
商品ページへ
カートに入れる