10月22日深夜、サッカーのスペイン・ダービーである、レアル・マドリッド(以下レアル)vsバルセロナ(以下バルサ)が行われます。

なぜ、これからダービーのことを書くかというと、今シーズン、がぜんこの2チームの調子がよいのです。

このダービーは、サッカーファン、とりわけスペイン・サッカーを愛するものにとっては、年に2度あるお祭りです。しかし、現地のサポーターにとっては、まさに地域紛争であり、100年以上続く、内戦かもしれません。

この2つのチームはざまざまな形で対比されます。とりわけ言われるのが自由なサッカーと(バルサ)、規律のとれたサッカー(レアル)ということです。あるいは、スペクタクルとレアリズムとも言い換えられると思います。

今年、レアルは10年ぶりに、優勝請負人であるイタリア人監督カッペーロ氏を召喚しました。カッペーロ監督のサッカーは、中盤以下に鉄壁なディフェンス網を敷き、攻撃を才能豊かなFWに任せるイタリア・サッカーです。10年前もそのやり方でレアルを優勝に導きながらも、マスコミやファンの不評を買い、辞任した経緯がありいます。今シーズンも、同様に堅いサッカーを展開しています。かつて銀河系軍団と言われた、ここ2〜3年のタレント軍団よりも、強い印象です。

一方、現在のバルサは、80年代後半から94年まで最強を謳歌したドリーム・チームを凌ぐと言われています。サッカー界の巨人、クライフが監督だった時代から同じ攻撃サッカーの系譜を受け継ぐライカールト監督が指揮を執っています。昨シーズンは、スペインリーグを2連覇し、チャンピオンズリーグも13年ぶりに優勝を飾りました。まさに最強の状況にあります。モットーは、”美しく、そして勝て”です。パスを交換しながら、スペースを創造していく、美しいサッカーです。

今のレアルは、今年加入したカンナバーロ選手が、どれだけバルセロナの攻撃を守りきるかがポイントになるでしょう。カンナバーロ選手は、今年ワールドカップを優勝したイタリアのキャプテンです。一方、バルサは、ロナウジーニョの復活が勝敗に大きな影響を及ぼすでしょう。

僕は、バルセロニスタですが、ほんとうに楽しみにしています。勝負にこだわった面白みのない試合ではなくて、スペイン・サッカーらしい攻撃的な試合を期待しています。

楽しめたら、今日もポチッとお願いします、ネットブログ・ランキング!