日頃、不安が募ります...

(「エコノミスト」誌より)

The world's second-biggest economy is still in a funk―and politics is the problem.「世界第二の経済は、依然停滞している。政治が問題だ」と題して、英国の経済誌、「エコノミスト」が日本の現状に関する記事を配信しました。

この中で、現在の米経済のサブプライム問題を日本の90年代のバブル経済崩壊に重ね合わせて、その類似点や相違点を論じています。そして次期総選挙が、国民にとっても、よい再スタートだろうと結論しています。

日本経済は、現在、サブプライム問題のような国家の根本を揺るがしかねない、緊急の大問題を抱えているとは、思いません。だから一つ一つ問題を解決しながら地歩を固めればいいのです。しかし...です、肝心な国家ビジョンが見えず、バラバラです。

僕は、安部前首相以来、日本は、ダッチロール状態にあると思います。国がどうあるべきなのか、どう進んでいるのか、国民として、全く実感できないのです。こういう状態が、一番、不安を感じます。

小泉首相の時は、それはいろいろ問題もありましたが、方向感があったのです。着実に、日本は、一歩一歩、生活が改善していると感じることができたと思うのです。僕自身、日本が、よくなるのなら、ちょっとくらいの我慢もしようという気持ちにもなりました。

福田首相は、無能だとは、思いません。しかし、リーダーと言うよりは、実務家であり、利益バランスを重視し、明確な戦略やビジョンを示すことはありません。

現在も、相変わらず次期日銀総裁人事でもめています。自民党がぱっとしないのは、推して知るべしですが、最近の民主党も小沢氏の大連立ズッコケ以来、まったく駄目ですね。前原前代表は、相変わらず”KY政治家”ですし、ひょっとすると小沢氏もこの程度で終わりなのかもしれません。

「あたご」の海難事故に関しても、防衛省防衛大臣は、責任逃れに終始している印象を受けます。被害者捜索の次の段階である、原因究明はいつまでたっても闇の中、ましては、今後の防止策などでようはずもありません。トップが腹をくくらねば、組織は、右往左往するものです。そしたところを野党は、防衛大臣の首を落とそうとばかり躍起になり、この事件を愚かにも政争の道具にしています。

なんか本当に、日本の先行きに不安を感じます。こういう先の見えない時代には、経歴や出自を超えた真に、才能のある政治家が現れない限り、日本も株価同様、ダッチロールを続けるような気がしてなりません。

<最後まで読んでくれて、ありがとうございます。>