ライブドア事件で、有罪判決を受けた堀江被告がニューステーションに出演しました。

そこで彼が展開したのは、まさに子供の論理でした。彼は頭のいい人なので、何ゆえこうも主張するのか、この事件の本質を僕なりに考えてみました。

日経新聞より)

まず、各新聞で掲載されている判決論旨は、大方納得のゆくものだと思います。最終的に、裁判官が重きを置いたのは、一般投資家を欺く行為とそれに反省をみない点だと思います。

ここに、堀江被告が、自分の非を認めない本質があります。つまり、この点を彼が認めると、「株主のためにやってきた経営」という彼の唯一の根拠が総崩れし、しいては、株主代表訴訟もしくは民事訴訟でも同様に敗訴するからです。

結果的に、信用も財産もすべて失ってしまう。ここに彼が、こうも頑なに、自分の非を認めない合理性が隠されているのです。

彼は、自分の信用と財産のすべてを失うという、この1点を頑なに守ろうとしているのです。だから裁判も行くところまでいくでしょう。最高裁まで、その司法判断を仰ぎ、あと10年の歳月を費やし、おまけに民事裁判も継続しなければならない。

しかし、資本主義市場からアンフェアにお金を吸い上げる錬金術を使った彼は、やはり”まやかし”だったのです。今回の裁判過程で認定された、事実はまことに重いものです。彼が作り話と主張している検察側の事実認定を覆す新たな証拠を彼が示さない限り、判決が覆ることは今後もないでしょう。

一見、子供じみた対応を見せる堀江氏も自分でもわかっていると思います。しかし、自分の信用と財産のすべてを失うという一点において、空理空論を展開しているのです。

何十億という資産を築き上げて、それをすべて失うのは、彼にとって計り知れない苦痛でしょう。しかし、もし神がいるとしたら、その苦痛こそが彼にとって、一般投資家を欺いてお金を巻き上げたという彼の虚構に対する真の罰なのです。

彼の側近とされるもののうち、命を落とした人もいます。宮内被告も、仮に実刑判決が下れば、控訴せずにそれにしたがうでしょう。堀江氏は、それでも、自分だけは無実なのだと言い続けるのでしょうか?

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