イラクの戦争指導者フセイン元大統領は昨年末に処刑されました。


(ロイターより)

そしてその一方の戦争指導者であるブッシュ米大統領が、10日夜(日本時間11日午前11時)、ホワイトハウスから全米に向け約20分間にわたりテレビ演説し、米国のイラク新政策を発表しました(読売新聞)。

治安維持のための増兵はやむをえないのでしょうか。現在のイラク情勢は、内戦に限りなく近づいているようですから。これで、アメリカが手を引いて、完全な内戦化したら、もはや目も当てられない状況になるでしょう。

翌日、ライス国務長官が会見を開きました。テレビで見る限りは、イラクの将来はイラク国民が決めてくれ、米国はサポートするといった内容でしたね。イラクという国家を良くわからない理由で、しかも国連の反対を押し切ってまではじめたドンパチなんですから、幕引きくらいは、ちゃんとやってほしいものです。

イラクが混乱の一途を突き進む一方で、その片方の当事者たる米国が、好景気を維持しているのは、戦争のアイロニーでしょうか。これもブッシュ大統領とその取り巻きの功績かもしれません。戦争というものが国益に結びついている悲しい現実ですね。

しかし、亡くなった兵士やその家族をはじめとするイラク国民や米国民は、多くの犠牲を払っています。こうした現実すべてを、戦争当事者の国民が負うのです。だからこそ戦争指導者には重い責任があるのです。その戦争がどう意味をもつのか、その国民が民主主義のプロセスを通じて次の国づくりに生かすでしょう。

最近、国家の統制が強まってきているわが”美しい日本”は、こうならないことを望むばかりです。

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