ライブドア事件に関して、検察側は、堀江被告に懲役4年を求刑したようです(日経新聞)。

検察側は、執行猶予をも許さない、厳しい態度で臨んでいます。仮に、これに近い判決が出されたとして、堀江被告サイドも上告するでしょうから、最高裁で、最終的な判決が下されるまで、5年くらいかかるでしょうか?堀江氏以外の被告は、罪を認めて、執行猶予がつくでしょう。この状況を堀江氏がどう判断するか?本人は、堀の中には、絶対戻りたくないでしょうから、この求刑には、かなり凹んでいるでしょうね。

ライブドア事件は、事件のスキーム自体に違法性があるという認識では、争いはないようです。問題は、それを堀江氏のみが「知らなかった」という1点で無罪を主張しているわけです。これを裁判官がどう認定するか、ということでしょう。

僕は、一個人投資家という立場でこの事件を見た場合、やはりライブドア事件は、許せないのですね。事件の責任が誰にあっても、上場企業の財務データをある程度は、信頼しないと株式投資の判断はできません。今回の事件は、それを偽って株価を引き上げて巨万の利益を上げているわけですから、どう考えても許すことができないのが本音です。こうした事件が許されては、資本主義では、非常にまずいわけです。

そのそも、忘れもしない2006年1月17日、堀江氏逮捕の報道に端を発して、日本株式のほとんど全部が株価を下げました。この事件がきっかけに、勢いのあった新興株もダメになりました。日経平均株価も軒並み下落を続け、日本経済は、まだ本格的な回復基調ではないわけですよね。それくらいの一大経済事件なんです。

そして、当事者たちは、ライブドアという企業を利用した巨万の資産を所有しているわけです。儲けるのが悪いとは、思いません。ただ、その方法があまりにアンフェアなのが問題なのです。仮に執行猶予がついて、堀江氏自身を含めた当事者が痛くもかゆくもないというのでは、ちょっと???という感じなんです。そんな軽い事件ではないですね。

僕自身は、事件までは、どんなに嫌われていようが、彼を応援していた一人だったので、この事件と彼のその後の対応には少なからず、がっかりした部分があります。弁護側の最終弁論は、まだ終わっていませんが、この点、説得力ある説明ができるのでしょうか?

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