安倍内閣総理大臣が最初の「所信表明演説」を行いました(朝日新聞)。

首相は、経済政策に関して、技術革新をテコとした高い経済成長を目指し、2025年までの重点投資分野を定める長期戦略を策定する方針を明確にしました。並行して構造改革路線を継続し、歳出削減策を徹底していく考えを強調しています。さらに政府が憲法解釈で禁じている集団的自衛権の行使を認めるため、具体例に即した研究に着手する考えも示しているようです。(日経新聞による所信表明演説のポイント)

その日のTBSの報道番組、News23の世論調査が興味あるデータを示していました。調査によると国民の興味の中心は、1)年金問題、2)景気対策、3)外交問題だというのです。

まだ認知という点で、国民との間にズレがあるようですね。まあ、安倍首相の独自性が出ているという点ではいいのですが、確かに、年金対策と景気対策は、われわれ国民がもっとも関心のある点ですよね。

あと、北朝鮮拉致問題にさっそく積極的に対応を見せたのは良いと思います。拉致問題は、北朝鮮による国家テロですから、日本を国民が誇れる国、主張のある外交を実践するためにも、ぜひ解決してほしい。

僕は、まずは、中国と韓国との外交問題に進展を見せ、返す刀で、北朝鮮拉致問題に取り組む。そして経済成長をベースにした構造改革の継続と年金問題への具体的な進捗を期待しています。その上で、中長期的に、憲法改正問題と集団的自衛権の問題へと進めてもらいたいものです。

所信演説は、国民に国のあるべき方向性を示せばいい訳で、事細かに具体的に言う必要はないと考えます。いろいろ批判は出てきていますが、官僚作文を読まされているのでなければ、それでいいです。日本もアメリカのような専門的なスピーチ・ライターがいてもいいのではないでしょうか。

しかし、以前にも指摘したとおり、小泉首相と比べるとフォーカスがはっきりしていない点が不安ではありますが...

いずれにしても、政治家は実行し、その結果で国民の評価を得られれば、良いのです。

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